わたしはその時、高校２年生でした。
数学の時間になんとなく視界が揺れた気がして、近くの席に座っていた友だちと何人かで
「いま揺れたよね、ね、絶対揺れたよね、」と騒いでいると先生に注意されたりして。
いつもどおり部活を終えて最寄りの駅まで行くと改札前のテレビには人だかり。
帰宅途中のサラリーマンや手ぶらのおじいちゃんおばあちゃんたちの隙間から見たのは
真っ黒い水のなかから突きだした民家の屋根や、どんどん流されて行く木々たち。
あっという間に濁流にのみ込まれて行く生活の断片を目の当たりにして、
こわくてたまらなくて、周りの大人たちと同様そこに立ちつくしていました。
東日本大震災から５年。
あたりまえの、いつもの日常がそこにあることの大切さを一人一人が感じながら
今日という日を生きて、過ごしていきたいですね。
スタッフ：わかこ
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